アマモ苗移植活動 2020年5月24日(日)実施しました。
新型コロナウィルス感染拡大による「緊急事態宣言」を受け、今回の移植は、多くの皆様への呼びかけは行わず、関係者のみで感染予防に努めながら実施することとしました。
しかも、館山市沖ノ島公園は、現在「自粛要請」を受け閉鎖中です。
2017年から沖ノ島のアマモ場再生の実践活動を開始し、2018年に初めての移植、2019年に 2回目の移植、多くの皆様と協力して行ってきました。しかし残念ながら、そのほとんどが食害に会い、定着には至っていません。
今回移植したアマモは、2019年6月に花枝採集、9月に種の選別、 11月に苗床つくりを行い、 今月まで育苗したものです。 成長の良いものだと1m近くまで育ったものもあります。(育苗は、お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターと館山漁業協同組合の協力)
今回は、組合員の二見丸と沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーさんの船で沖ノ島に向かい移植を行いました。
当日の様子
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最初に アマモ苗に紙ねんど付け
まずは、館山港近くのマリンスノーのショップにて、アマモの苗のオモリとなる粘土をつけます。この粘土は、 貝殻と同じ成分で海に溶けても問題ありせん。
アマモは、成長点を覆い隠さないように粘土をつけます。
アマモの移植数は、沖合が約800株 浅瀬が約500株 合計約1300株
浅瀬の移植は、干潮時間の 11:36 に合わせて行います。設置枠 1m×1mの中に約 50 株を干潮時の水深 30cm くらいの砂地に 約500株 移植しました。
ダイバーの皆様は沖合水深 2-3mくらいのところに同じように 約800 株を移植しました。
移植したアマモは、今年も経過観察を行いながらその成長を見守っていきます。
記念撮影
移植活動にご協力いただきました方々は、マリンスノー ダイバー4名、操船担当 組合員 二見丸1名、たてやま・海辺の鑑定団 植え付け班7名、陸上班5名となります。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響によって、私たちの生活は大きく変わってしまいました。
今回は、残念ながら多くの皆様とアマモの移植をすることができませんでした。しかし、身近な自然を大切にして、自然に寄り添いながら、「気づきや学び」そして「楽しむことを忘れない」ことは、私たちの生活にとって重 要であり、それは変わりません。
きっとまた、沖ノ島を含む自然の中で、皆さまと楽しみながら、自然を守っていく活動や自然を楽しむ活動ができる日がやってきます。その時は、みんなでまた海辺の自然の中で過ごしましょう。
記 うみがめ & けいさん