沖ノ島環境保全プロジェクト概要
プロジェクト内容
沖ノ島の自然環境の保全と、来訪者の安全と安心のための整備を行う。
2019年の台風15号の影響を強く受けた、自然環境の再生を目指す。
対象地域
千葉県館山市沖ノ島とその周辺
プロジェクト目標
沖ノ島の豊かな自然を将来に渡って守り続ける。
沖ノ島を気持ちよく訪れてもらえる場所にする。
背景
沖ノ島は北限域で生息するサンゴや、手付かずの豊かな自然とふれあえる「歩いていける無人島」として、地域にとって貴重な自然資源・観光資源である。一方、夏季などの駐車場は来訪者で溢れ飽和状態になる。一部のマナーの悪い方が放置するゴミの問題などが課題になっている。また、台風などの影響から、沢山の生き物の棲み家となっていたアマモ場が失われつつある。沖ノ島の素晴らしい自然環境を将来に渡って守り続けるとともに、沖ノ島を訪れる人が気持ちよく過ごせる環境づくりを目指す。
追記:2019年の台風15号の影響を受け、島内で倒木が多数発生。御神木とされていた樹齢300年余のタブノキも根ごと倒れ、島の木の多くが折り重なるように道を塞いだ。今後、専門家の指導のもと行う森の再生と、島を安全に訪れてもらえるよう復旧していく必要がある。
取り組み内容
アマモ場再生活動
沖ノ島にはかつて多くのアマモが繁茂していましたが、現在はほぼ消失してしまっています。海の生物たちのすみかとして重要なこのアマモ場を再生させようと、近隣の学校・住民や行政、この活動を助けてくださる個人、団体、企業、漁業組合など多くの方々とともに、アマモの種から苗を作って植えたり、アマモ食害の原因となるとされる魚(アイゴ等)を減らすためのアオリイカの産卵床の設置などを行っています。
沖ノ島の森林再生活動
2019年9月5日に発生し、9月9日に房総半島に上陸した台風15号(令和元年房総半島台風)は館山市にある沖ノ島の森も一夜にしてその姿を大きく変えてしまいました。台風により傷ついた森を再生するための専門的な知識をもつ方としてNPO法人地球守代表理事である高田宏臣さんに島の現状調査を依頼した結果、倒木が多く発生した原因として、台風が強大ではありましたが、島全体がもともと乾燥しており、土の中の環境が変わってしまっていたことが指摘されました。
わたしたちは、50年後の森を見据え、これ以上悪くならないように、「水」と「空気」の好循環をうみだし土の中の菌糸を活発化させて、自然の力強い再生の力を引き出していきます。
具体的には園路のコンクリートを剥がして有機物を混ぜ込みながら水が染み込みやすいものに変えつつ景観もまた素晴らしいものにしたり、倒木を処理してそれが早く土にかえるようにマウンドと呼ばれる山を作ったりして、大きな木が育つ土の環境を整えたりしています。
啓発活動や夏季混雑期間の対策
夏季混雑期間の対策
ルールの設定、看板の設置、トイレの増設、駐車場の整備、警備員の配置等を行う。(館山市の取り組み)
沖ノ島環境保全協力金と委託事業
沖ノ島の魅力や守るべきルールなどを記載した「沖ノ島ルールブック」を作成
啓発イベント「里海博」
沖ノ島環境保全プロジェクトのシンボルマークとその使用について
沖ノ島環境保全プロジェクトシンボルマーク使用ルール及びガイドラインに同意いただけましたら、このシンボルマークは無料で利用することが可能です。
以下のフォームより申請ください。
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