うみがめです!
本日は、沖ノ島のアマモ場再生のための活動「アマモ種子選別会」を行いました。
第2回目の再生サイクルが始まっています。6月に花枝の採集を館山湾と鋸南の大六にて実施しまして、館山市香(こうやつ)のお茶の水女子大「湾岸生物教育研究センター」にて実施しました。
天候にも恵まれまして(暑かった)総勢30名で取り組みました。
結果は、約15900個のアマモの種子を選別することが出来ました。
様子をレポートします。
アマモは何故減ったのか?
最初にアマモについて、そして沖ノ島のアマモが何故減少したのかについて、ちょこっと説明させていただきました。
※アマモは花が咲いて、種が出来る種子植物なんです。ワカメとかコンブとは違います。「海藻」ではなく「海草」なんです。
※沖ノ島のアマモは、平成25年の台風26号による。砂の流出や、移動、その後生き残ったアマモは、「アイゴ」というお魚が食べてしまう食害が大きな原因であったと予想しています。
アマモが生きていると、アマモに小さな生き物が沢山生息し、その小さな生き物を食べる為に、小さな魚や稚魚が集まり、イカの仲間の産卵の場所になったり「海のゆりかご」と呼ばれています。
アマモには、とても長い別名があります。これは、文末に紹介します!
アマモの種選別の実践
実はかなり地味な作業です。
これがアマモの種なんです。大きさは米粒くらい。
6月に採集した種は、海水中で熟成して種を実らせます。熟成ですから、枯れた海草自体や、小さい生き物色々なものと混ざり合っているのですが、その中からピンセットで種をより分けるという地味な作業なんです。
わ。。地味です。(笑)
この作業中は皆様、割りと無言です。。
楽しみながら選別、なんか芸術的?グラデーション選別!
約1時間くらい取り組みました。お陰様で15900粒を選別しました。本当にお疲れ様でした。
後半は。。。海の生き物観察タイム
選別も終了し、湾岸生物教育研究センター清本先生の指導のもと、館山周辺の海の生き物の観察を実物を見て、そして小さな生き物は、顕微鏡を使って観察を行いました。
館山の海に生きている様々な生き物に実際に触れてみました。
(ヒョウモンダコには触ってませんよ(笑))
顕微鏡画像をモニターに移して、小さな生き物を観察してみました。
自然の中のアマモ場にもたくさんの生き物が生息しています。
私たちの小さな活動が、自然環境の再生に少しでも繋がることで豊かな海が将来に繋がるように思います。
これからも宜しくお願い致します。
あ!アマモの別名ですが「りゅうぐうのおとひめのもとゆいのきりはずし」といいます。とてもなが~い別名です。
記 うみがめ