うみがめです。
2022年、12月。もう残り僅かです。
「1年早い」とよく言われますが、今年も割と駆け抜けた感があります。何とか年の瀬を迎えることができました。
ご協力いただきまし皆様。そして、活動にご参加くださいました皆様。誠にありがとうございました。まだまだコロナ禍で、大変な年でした。
今年1年間をぱーっと振り返ってみたいと思います。
環境保全再生の活動
たてやま・海辺の鑑定団では、2013頃から、アマモ場の減少や、森の衰退など、沖ノ島周辺の環境に変化が見られはじめ、2016年からは、アマモ場再生。また、2019年の「令和元年房総半島台風」による風倒木が沖ノ島で発生。それからの森の再生活動など、自然環境の再生を目指した活動を行っています。
まずはアマモ場再生
アマモ場再生活動のページ
アマモ場再生のサイクルは、1年です。ただ、6月の花枝採集からはじまり、翌年の5月に移植というサイクルで、活動年度(人間の都合)とは、若干ことなるのです。
まずは、移植から始まります。
5月に移植を行いました。深場と浅場、ダイバーと手植えです。今年も沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーさんにご協力いただきました。
浅場は、一般の参加の皆様と、館山総合高校海洋科栽培環境コース3年生で実施。
合計約70㎡に移植をしました。
しかし、結果は、やはり食圧は高く、深場は9月、浅場は、10月くらいまでは確認できていたものの現在は確認できない状況で、冬場の干潮時(夜)に大しかめてみようと思っています。
2023年度に向けて
2023年の為の花枝採集は、6月に、鋸南町の数少ない自生地から花枝を採集しました。9月の選別会(一般、館山総合高校)を経て、11月に船形港(セブンの海の森イベントにて)と、お茶の水女子大湾岸生物教育研究所にて、苗床を作りました。
セブンの森に関して
今回からは、プランターではなく丸い容器をつかって育てます。これは、次の移植のための新しい工夫です。(メンバーで相談しながら、その容器の大きさでの移植を想定しました。5月の移植ではなく、さらにしっかり育成させててから移植しようとも考えています)
苗は、12月には発芽をはじめ、育成中です。
全国アマモサミット2022inたてやま開催
昨年の青森から引き継ぎ、全国アマモサミット2022inたてやまの開催に実行員会として協力いたしました。
アマモサミットのページ
●3日間参加者
会場など延べ人数(オプション企画含む) 689人
ネット配信アクセス数 延べ 約900件
そして、大会宣言が採択させれています。
大会宣言
森の再生活動
NPO法人地球守の皆さまのご協力にて、おおよそ月に一回のペースで進めています。
森の再生活動のページ
森の活動にも多くの方がご参加くださいました。
2月にはセブンの森の活動を行いました。ご家族でご参加いただきました。
4月には展望台付近の改善 6月まで
コンクリートから石畳へ、土が流れない造作、土中環境を良くしてく。
ある物を活かして、自然の力を引き出します。
6月5日には、2022年度のセブンの森活動「タブノキの植樹」を行いました。
午前の部と午後の部に分かれて、NPO法人地球守の指導により、関係者と地元安房高校の皆様約20名を含む総勢約120名で実施することができました。
苗は、私たちが昨年沖ノ島周辺で採集したタブノキの実生をポットで約1年間育てたものです。
約80株を移植しました。
7.8月は、森活はお休みしまして。。。
後半の森活
9月には、夏のメンテ活動
11月26日と12月18日には、ワークショップを実施しました。
沖ノ島のタブノキのご神木も大きくなってきました。
まだまだ、時間はかかりますが、森を守ることが海を守ることにも必ず繋がります。
多くの方からのご支援
環境再生の活動に関しては、多くの皆さまのご寄付をいただいております。
後の場で大変恐縮ですが御礼を申し上げます。
自然体験活動・環境教育
私たちは2004年から活動を始めました。発足当初から行っている活動が自然体験活動等自然環境をフィールドとして、来訪者や、子供達また、学校団体のみなまと自然の中で活動しながら、自然の「大切さ」を、「楽しみながら」伝えています。
夏季活動
2022年の夏は、3年ぶりの沖ノ島でした。
コロナ禍で2020年(4月から10月)2021年(8月から10月)は、閉鎖となりましたが、今年は、コロナ禍ではあるのですが、フルで活動でした。
サンゴに出会えるスノーケリング体験や無人島探検も実施し、多くの皆さまに海を感じていただくことができました。
環境教育活動
沖ノ島では、自然環境を知ることを通じて、自然と人との繋がりや、未来の自然環境について、考える機会となります。自然の楽しさ、また海や森の現実を知ることで、「自分事」として「自分で出来ること」として実感していただきたいと思います。
ただ、それは…まずは「楽しむこと」が大切です。
多くの笑顔と接しまして、私たちも逆にたくさんの「元気」を頂いたようにも思います。
9.10.11月は、多くの学校団体の皆さまと沖ノ島で活動させていただきました。
結び
まだ、まだこの他にも書きたいこともありますが、ここまでにしておきます。
昨今、先の見えにくい社会情勢の中ではありますが、私たち一人一人が、未来を担っています。子供達が大きくなっても、沖ノ島の森や海、そしてつながった地域、または世界、「大切なもの」を未来につなげていきたいと思います。
2022年ありがとうございました。
皆さま良いお年をお迎えくださいませ。
記 うみがめ