この地域の「森・里・川・海」を通じた自然環境を未来に引き継ぐための様々な課題や取り組みを共有し、参加者も発表者も、ともに「未来を考える機会」とします。また、地域の未来を担う若者たちを中心に子どもから大人まで、自然を「楽しみ守る」ためのノウハウや事例を楽しく共有します。
今年度は、当方の設立20周年にあたり記念イベントとして開催となっております。
チラシが出来上がりました!
今の自然環境と地域
今、この地域では、まさに、海辺の自然環境の変化、地域の荒廃(耕作放棄地・獣害など)、人口流出(人口減少)、すべて「まったなし」の状況となっています。
沖ノ島における冬季平均海水温を見ると(1−3月平均水温の変化)2008年15.2℃ 2023年16.9℃(お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所調べ)となり上昇傾向が続いています。
安房南部の耕作放棄地は、2005年の1,621haから、2015年には1,921haとなり、19%(300ha)増加(千葉県調べ)している。館山市の人口 分析では1980年は56,257人で、2020年は45,153人、2040年には35,000人と予測されています。
磯焼及びアマモ場消失は継続しています。
2016年から継続している活動も様々な広がりと連携を築いますが、アマモ場の再生には至らず道半ばであることは否めません。
さらにブルーカーボンが注目される中、継続した取り組みが課題となっています。
2019年令和元年房総島台風による倒木やナラ枯れも相まって、里山では耕作放棄地など有用な土地が減少。荒地となり獣害も平行して発生。こちらも大きな課題となっています。
そこで今までの「連携」から「協働」にシフトし、森・里・川・海を通じたビジョン共有し、実践することで、これらの地域環境課題を解決し、豊かな地域社会を実現できればと考えています。
「里海博2025」では、私たちがつむぐ森・里・川・海の未来に向うための様々なヒントを共有したいと思っています。
第6回 里海博2025 概要情報
開催日 2025年2月9日(日)
会場 イオンタウン館山 コミュニティホール 他
YouTubeチャンネルによる同時配信(予定)
日程 10:00~17:00
内容
●お祭りイベント 海辺の謎解きラリー ブースコーナー 海の生き物コーナー ウミホタル鑑賞会 体験コーナ 展示コーナー
●トークイベント(講演 発表 座談会) など
入場 無料
ゲストスピカーのご紹介
特別講演 NPO法人黒潮実感センター 理事長 神田優さん 高知県西南端 柏島~海の中の森づくり~ 13:15~
神田 優(かんだ まさる)
NPO法人 黒潮実感センター 理事長
1966年高知市生まれ。東京大学農学部農学生命科学専攻博士課程修了。農学博士。専門は魚類生態学。高知県西南端大月町柏島に“島が丸ごと博物館”という構想の元、1998年単身移住し、「里海」を提唱。2002年NPO法人黒潮実感センターを設立。島の自然と人の暮らしが両立する、持続可能な「里海」づくりに挑戦中。2012年第5回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)」、2013年イオン環境財団「生物多様性日本アワードグランプリ」など受賞多数。
基調講演 株式会社自然教育研究センター 海上智央さん 森・里・川・海が育む干潟の奇跡!~希少種・新種の発見物語~ 13:45~
海上智央(うながみ ともお)
株式会社自然教育研究センター
埼玉県出身。大学でベントス(底生生物)と出会い、海の世界に魅了される。水族飼育員や海の解説員として働きながら、大潮の度に日本各地の沿岸でベントス調査に参加。各地で希少種を見つけ、専門家を驚かせている。またベントスの力を借りて、水族館でも育成が難しいアマモの周年育成に成功した。海の体験活動や普及活動を通じて、多くの人に海の面白さを伝え、未来の海を守る第一歩を踏み出すきっかけを作りたいと考えている。
若者が語る 森・里・川・海 14:15~
富山学園 南房総市立富山中学校 有志による発表
①「富山学(南房総学)」の活動紹介
②自然体験学習、里山・藻場再生活動
富山学園 南房総市立富山中学校では、総合的な学習の時間を中心に「富山学(南房総学)」を教育課程に位置付け、取り組んでいます。
「地域を学ぶ、地域に学ぶ、地域が学ぶ」を合言葉に、自然体験を軸にした環境学習等に取り組んでいます。
地域の自然環境や地域課題を、自然と向き合うことや地域の方との関わりの中で、自分事として捉え、地域への愛着や誇りをもつきっかけとしています。
館山市立館山中学校 1年生 沖ノ島森の再生活動~未来の沖ノ島の為に~(ポスター展示)
館山市立館山中学校では、今年1年生全員で沖ノ島の森の再生活動と海岸清掃に取り組みました。
取組の様子をポスターにて掲示します。
千葉県立安房拓心高等学校 園芸部 南房総から新たな風~サトウキビの栽培・有効活用~
安房拓心高校では令和4年度からサトウキビ栽培の実証実験、生育調査、収穫後の搾汁液の有効活用を目的として活動しています。また、南房総市、ペナシュール房総、千葉大学園芸学部との産官学連携、校内の調理・食品加工部門と連携した商品づくり、市原ぞうの国への飼料提供を行いました。結果として、サトウキビは南房総地域で栽培ができ、市原ぞうの国への飼料としての提供、搾汁液の糖蜜化と一定の成果を得ることができました。
千葉県立安房高等学校 生物部 チーム「あわわ」の発表
①「繋げよう新たな環~ 地域でつなぐ自然環境 ~」
アマモ再生に取り組む中で、海と森は繋がっており、海の再生には健康な森が必要だと気づき、森をみんなで守るための方法を考えた。安房地域の里山生態系の豊かさを伝えることで、みんなが森を守りたくなるのではないかと考え、里山生態系の豊かさの象徴でアンブレラ種とされているサシバ、オオタカ、ハチクマの三種について生息、繁殖調査を行った。また生物の豊かさを確かめるために、昆虫など様々な生物の調査も始めた。
皆さんに安房地域の自然の豊かさを知ってもらい、皆さんと協力してできる環境保全を目指していきたい。
②「アマモ復活への挑戦」
私たちは館山湾にアマモ場を復活させ、失われた豊かな生態系を取り戻したいと思いアマモの再生活動に取り組んでいる。アマモの種子を採取し水槽内で栽培しながら、栽培にはどんな土壌や水槽環境が良いのか実験を行っている。同時にアマモ場の有無によって海の環境がどのように変わっているか、海の生物相調査も行っている。今後は水槽栽培の手法をより追求し、栽培から種子採取まで室内水槽で実現できるよう挑戦する。
アマモンとダッペエ登場
参加無料 時間内に自由に参加
当日プログラム(予定)(10:00~16:45)
10:00 開場 お祭りイベント
10:30 ウミホタル鑑賞会①
11:30 ウミホタル鑑賞会②
13:00 トークイベント開会
13:15 特別講演 神田優さん(高知県西南端 柏島~海の中の森づくり~)
13:45 基調講演 海上智央さん(森・里・川・海が育む干潟の奇跡!~希少種・新種の発見物語~)
14:15 若者が語る森・里・川・海 (千葉県立安房高等学校 千葉県立安房拓心高等学校 南房総市立富山学園)15:15 休憩15:20 環境座談会 みんなで語る 地域の森・里・川・海
16:30 まとめ
17:00 終了
※スケジュールは変更になることもあります。
当日Youtube同時配信の予定
20周年ありがとう企画!お祭りイベント 展示・体験コーナー(コミュニティホール・コミュニティホール前など)10:00~16:00
海辺の謎解きラリー!(コミュニティホール前 10:00~16:00)
(会場内でのポイントラリー) 達成者にはもれなくプレゼントあり 参加無料
ウミホタル鑑賞会(コミュニティホール) ①10:30~ ②11:30~ by 安房高等学校生物部
館山はウミホタルの生息地として非常に良い条件が揃っており、多くの研究者が館山を訪れています。
ウミホタルは、さまざまな刺激を受けて青白く美しい光をみせる、穏やかな海の砂地に棲む甲殻類の仲間です。
たてやま・海辺の鑑定団 動画再生コーナー(コミュニティホールまたは、コミュニティホール前)
海からの贈り物釣り体験 by たてやま・海辺の鑑定団
16種類のお魚をゲーム感覚で釣りしてみよう。(無料)
海辺の鑑定団コーナー 貝のクラフトコーナー
貝のリース作り(参加費200円)
貝のスノードームづくり(参加費200円)
今回の参加費は、以下への寄付を行います。RQ能登 能登半島震災・豪雨被害支援
詳細内容は、追って更新いたします。
関連イベント 漂着物展2025㏌南房総
[展示会名称] 漂着物展2025㏌南房総
[日時] 2025年2月11日(火)~17日(月) 10:00~17:00
[場所] 道の駅 富楽里とみやま 2F 多目的室 (〒299-2214 千葉県南房総市二部2211)
[料金] 入場料無料 ※ワークショップ:有料 ※関係グッズ販売あり
[主催] 漂着物展実行委員会
以下リンクします。