うみがめです。
「アマモ」とは、多くの生き物たちの棲家、えさ場、産卵場となることから「海のゆりかご」と
呼ばれています。最近では、温室効果ガスを吸収するブルーカーボン(海洋生物によって大気中の二酸化炭素が取り込まれ、海域で貯留された炭素のこと)としても注目されています。
沖ノ島のアマモ
沖ノ島のアマモ場は、2013年ころから減少傾向でした。当初原因として台風による砂の移動と食害が原因として、再生活動に取り組み始めました。2016年の下地調査から、2018.19.20年で3回の移植を行いました。結果は、芳しくありません。苗床から育成までは、育つのですが、海に移植すると食圧と思われる減少に見舞われて、定着出来ていない状況でした。
その間も海の環境の変化が進んでいたように感じています。
磯焼けと呼ばれる現象です。アマモだけではなく、海藻・海草が少なくなって、海の中が砂漠?のよになってしまう状況です。原因は、はっきり分かりません。
2019年台風襲来
さらに、2019年には「令和元年房総半島台風」が地域を襲いました。
地域は、大変な被害でした。
沖ノ島も大変の森もたくさんの風倒木が発生してしまいました。その時さらに海の「磯焼け」も進んだように思います。
そのような目に見える海辺の自然環境の変化がここ数年の間に見えてきています。
さらに、新型コロナ感染症の影響もありました。みんなで集まって活動できる機会が取りにくい状況でした。
その状況の中でアマモの移植を行いました。
4回目の移植です。今回は地域限定企画として、安房地域の方を中心に呼びかけました。そして浅瀬の移植と沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーさんにご協力を頂きまして実施いたしました。
安房高校の有志の皆様、一般の皆様、ダイバーの皆様、館山市関係者、漁業協同組合関係、セブン‐イレブン記念財団の皆様、当方スタッフ併せて約40人での活動でした。
「館山セブンの海の森」として初めてのアマモの移植会でした。
まずは沖合にダイバーの皆様
今までの3回目では、今までの結果からダイバーの皆様による沖合の移植の方が残存する可能性が高かった。その結果を踏まえて、今回は沖合に800株、浅瀬に200株という目標で始めました。
今回は、育成苗の発芽率がそんなに良くない感覚で、育った苗も少な目で、さらに、全国のアマモ場再生の事例を見ると、数株まとめた方が定着しやすいという研究結果もあって、そのような形にしてみました。
移植の様子
毎年行っている粘土付けです。(昨年はコロナの為沖ノ島に入れなかった)ダイバーの皆様の分をセッティング。
沖まで桶で運んで、海底で移植をおこないます。
浅瀬の移植
浅瀬の移植は、潮が引いているとき。この日は13:15が干潮、お昼をはさんで浅瀬の移植するための苗に粘土付けを行いました。約100株
(残り100株は後日、館山総合高校の皆様と浅瀬移植します)
移植の後は生き物探し
粘土は海にやさしい紙粘土を使用しています。
移植が終わった後は、潮が引いた磯場で生き物探しをしました。潮が引いた磯場には、様々な生き物を見つけることができました。
ウニ、貝、生きたタカラガイ、幼魚、カニ類、ナマコ、ヒトデ類色々見つかりました。
さて、午前午後と移植も終わりました。
先週の森の再生活動に引き続き、今週は海の森の再生活動を実施しました。
森の再生も合わせ、アマモの再生活動も時間がかかります。小さなチャレンジと工夫を繰り返しながら、続けていきます。
また、皆さまと海を楽しみながら、行っていければと考えています。
活動へのご支援に関して
この活動は、皆さまからのご支援を頂いていおります。
館山総合高校様、
走林社中様
田中惣一商店の店頭からのご寄付
寄付ネットから頂いたご支援、
など多数のご支援を頂きながら活動しております。
これからのご協力に関しては、こちら
記 うみがめ