うみがめです。
沖ノ島について考える検討会議(沖ノ島に関係する諸団体で校正:館山市を含む当NPO・漁協・民間事業者など)では、沖ノ島の保全と活用の仕組み作りを行っています。
その中で平成25年の台風による砂の移動とその後の食害によると推察されるアマモ場の減少に対して、生物多様性を保全再生する取組みとして「沖ノ島のアマモ場再生」に地域ぐるみの取組みの活動としてチャレンジしています。
2018年の5月には、一般の皆様、ダイバー、地元小学生によるアマモの苗の移植会を行い、約2600株の苗(約150平方メートル)を移植しました。
移植後は、経過観察を行い、状況を見守ってきましたが、9月の経過観察にて移植したアマモの略全てが、消失してしまったことが分かりました。
6月.7月.8月の経過観察で、移植したアマモ葉が段階的に短くなり9月には見られなくなってしまいました。原因は、葉が短くなっていることから「食害」によるものと推察されます。
短くなっている。
更に短くなっている。
根だけでも残っていれば可能性はあるのですが10月の観測の時もアマモの姿はありませんでした。
結果としては、今年の移植の取組みは残念ながら失敗したと言わざるを得ません。
申しわけございません。
原因究明の調査段階でもともと食害があることは、明らかであったのである程度予想はしていました。が・・・本当に残念な結果になってしまいました。
アドバイザーからは・・・
アドバイザー 木村尚氏(NPO法人海辺つくり研究会 理事 事務局長)
残念ですが、いろいろ、対策を施しながら、ダメな要因を消していくことが必要。
沖ノ島にとらわれずに、可能性のあるところにアマモを移植し、アマモの種場を作っておくことも必要。
アドバイザー 清本正人氏(お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センター准教授・センター長)
残念な結果。
やはり館山湾内のアマモの種場を増やすことが必要。
食害よけの覆いなどが掛けられるような場所に移植し、結果を確かめてみてはどうか。
アマモ場再生の実践活動は、まだ始まったばかり。
来年もなんらかの対策をしながら、実践していきたいと考えています。
活動をきっかっけに地域の海の変化を知ったり、感じたり、ちょっと気長に、もちろん楽しいこともしながら実践たいと思います。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。
記 うみがめ